「子どもが話をすぐに聞けない」という悩み・・
小学生の親御さんの多くが、「子どもが話をすぐに聞かない」と悩んでいます。家庭の日常生活の中で、子どもが話をすぐに聞けるようになるための対策を紹介します。
すぐに動かない!指示に反発する!聞いていない!
これらの行動に心当たりはありませんか?
- 言ったことをすぐにやらない
- 「やめて」と言うと、逆にやる
- 聞いているように見えない
集団生活での困難
子どもが集団生活で話をすぐに聞けないと、さまざまな問題が生じます。特に小学校では、話を聞いてすぐに行動することが求められる場面が多くなります。先生も、一度で指示を聞いて動かない子どもには手を焼き、指摘が増えることがあります。先生からも指摘を受けた場合は、早めに家庭で対策を講じることが重要です。
脳の特性と発達
子どもが話をすぐに聞けない理由の一つは、脳の発達の特性によるものです。発達に凸凹がある子どもは、聞く力が弱いことがあります。しかし、脳のこの部分を鍛えることで、話をすぐに聞けるようになります。
同じトーンで繰り返す方法
家庭で実践できる方法として、同じトーンで繰り返すという手法があります。例えば、晩御飯の時に「ご飯できたよ!」と言っても子どもが動かない場合、同じトーンで何度も繰り返します。
- 最初に「ご飯できたよ!座ってね!」と声をかけます。
- 動かない場合、数分後に同じトーンで「ご飯できたよ!座ってね!」と言います。
- それでも動かない場合、2回目、3回目と繰り返します。
- 子どもが動いたら、そのタイミングで「よくできたね!」と褒めてあげます。
最初は何度も言わないと動かないかもしれませんが、繰り返すことでその回数が減っていくはずです。この繰り返しが、脳の回路を強化するために重要です。
家庭での一貫した対応が、子どもが話をすぐに聞けるようになる鍵です。ぜひ、同じトーンで繰り返す方法を試してみてください。
日常生活での具体的な対策方法
日常生活の中で、子どもが指示をすぐに理解できるようになるための具体的な方法をいくつか紹介します。
朝のルーティンを設定する
忙しい朝こそ、子どもが指示をすぐに理解するトレーニングに適しています。
「朝食後すぐに歯磨きをする」 「服を着替えたらランドセルを準備する」
などのルーティンを決めることで、子どもは次に何をするべきかを把握しやすくなります。 このルーティンを守ることで、子どもは指示を聞く力だけでなく、自己管理能力も向上します。
視覚的なサポートを利用する
子どもは視覚的な情報を使うと行動を理解しやすくなります。
例えば、日常のタスクを絵や写真で示したチャートを作成し、子どもの目につく場所に貼っておくと効果的です。
これにより、子どもは指示を聞くだけでなく、視覚的にも確認でき、理解が深まります。
ポジティブなフィードバックを意識する
子どもが指示をすぐに理解し行動した場合、その行動をしっかりと褒めることが重要です。
ポジティブなフィードバックは、子どもの自己肯定感を高め、次も同じように行動しようという意欲を引き出します。
「ちゃんと話を聞いてくれてありがとう」 「すぐに動いてくれて助かったよ」
といった具体的な言葉で褒めることで、子どもは自分の行動が正しいと理解します。
ゲーム感覚で練習する
子どもが楽しみながら指示を聞く力を育むために、ゲーム感覚で練習する方法も効果的です。
例えば、「お母さんの指示を一番早く聞いて動けたらポイントをもらえる」というルールを作り、ポイントがたまったらご褒美がもらえる仕組みを取り入れることができます。
これにより、子どもは楽しみながら指示を聞く力を身につけることができます。
共感と理解を示す
子どもが指示をすぐに聞けない理由の一つには、親からの指示に対する反発が含まれていることがあります。
まずは子どもの気持ちに共感し、
「なぜ動きたくないのか」 「どんな気持ちでいるのか」
を理解することが大切です。
その上で、
「どうしたら指示を聞いてすぐに動けるようになるか」
を一緒に考える姿勢を持つことで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと感じ、指示を聞く姿勢を取りやすくなります。
一貫性を持つ
親が指示を出す際には、一貫性を持つことが重要です。
日によって指示の内容やトーンが変わると、子どもは混乱しやすくなります。
常に同じ方法で、同じトーンで指示を出すことで、子どもは何を期待されているかを理解しやすくなります。
最後に
子どもが指示をすぐに理解できるようになるためには、親の根気強いサポートが必要です。
日常生活の中で少しずつ練習を重ねることで、子どもは次第に指示を理解する力を身につけていきます。
家庭での対策を継続的に実践し、子どもを温かく見守りましょう。