気持ちを言葉で伝えられない子どもの入学準備!力を伸ばす方法は?

気持ちを言葉で伝えられない子どもの入学準備!力を伸ばす方法は? お悩み

自閉症スペクトラムの特性を持つお子さんが自分の気持ちを言葉で表現するのは難しいことがありますね。

でも、早期からの適切な支援と家庭・学校の連携によって、その力を伸ばすことができます。

感情のラベル付けやビジュアルエイドの活用、ロールプレイングなどの方法を取り入れ、子どもが安心して自分の気持ちを表現できる環境を整えていきましょう。

早期入学準備の重要性

幼稚園や保育園では、2月中旬以降から小学校入学に向けた準備が本格的に始まります。同様に、多くのお母さんたちもこの時期に向けて準備を始めることが多いです。

しかし、早めに準備を始めた方が良いお子さんも存在します。

なぜなら、脳の発達を促す関わり方によってすぐに解決できる問題もあれば、時間を要する問題もあるからです。

特に時間がかかる問題については、早期からの対処が必要となります。

「どうにかしたい!」と思っても、すぐに解決できないことが多いため、今から取り組むことが重要です。

自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手な子ども

特に、自閉症スペクトラムの特性を持つお子さんは、自分の気持ちを言葉で表現することが苦手です。

そのため、感情をうまく伝えられずにすぐに怒ってしまうことがあります。この特性は、幼稚園や保育園では見過ごされがちですが、小学校では大きな問題となることがあります。

このような子どもたちは、自分の気持ちを言葉で表現するのに時間がかかります。

会話自体はスムーズにできる場合でも、自分の感情や考えを言葉にするのが苦手です。その結果、友達との遊びや集団生活の中で思い通りにならずに突然怒ったり、機嫌が悪くなったりすることがよく見られます。

教師と親の連携の難しさ

先生が

「どうしたの?」

「何が嫌だったの?」

と尋ねても、子どもは上手に説明できず、なぜそうなったのか分からないままになってしまいます。

これが続くと、先生とお母さんの連携がうまく取れず、問題の解決が難しくなります。

子どもが自分の感情を理解し、それを適切に表現できるようになるためには、家庭と学校が一体となってサポートすることが必要です。

言葉で気持ちを表現できない理由

なぜ子どもは言葉で気持ちを表現できないのでしょうか?

それは、自分の気持ちを言語化することが難しいからです。

年長さんになると、多くの子どもは自分の感情を理解し、それを表現する方法を学びます。

しかし、自閉症スペクトラムのお子さんは、自分の感情が怒りなのか、不安なのか、寂しさなのかを自分でもよく理解できていないことが多いのです。

そのため、自分の気持ちをうまく表現できず、結果として

「怒り」として表現してしまうことがよくあります。

これにより、相手に気持ちが伝わらないだけでなく、自分自身でも気持ちを理解できずに困っている状態になります。

自閉症スペクトラムの子どもへの支援方法

このような子どもたちが自分の気持ちを適切に表現できるようにするためには、以下のような支援が有効です。

  1. 感情のラベル付けを教える
    子どもが感じている感情に名前を付けることで、感情を認識しやすくなります。「今、怒っているんだね」「これは悲しい気持ちだよね」など、具体的な言葉で説明してあげることが大切です。
  2. 絵カードやビジュアルエイドの活用
    感情を視覚的に理解しやすくするために、絵カードやビジュアルエイドを使うと良いでしょう。これにより、言葉だけでは伝わりにくい感情を視覚的に理解することができます。
  3. ロールプレイング
    家庭内でロールプレイングを行い、さまざまな状況でどのように感情を表現すればよいかを練習します。これにより、実際の場面でも適切に感情を伝えることができるようになります。
  4. 安心感を提供する
    子どもが感情を表現する際に安心して話せる環境を提供することが重要です。子どもが自分の感情を自由に表現できるように、安心感を与えることが大切です。

家庭と学校の連携の強化

家庭と学校の連携を強化するためには、定期的な情報共有が欠かせません。

子どもの変化をお互いに報告し合うことで、より効果的な支援が可能になります。

また、家庭での対応を見直し、学校での支援と一貫性を持たせることが重要です。

これにより、子どもが安心して学べる環境を整えることができます。

娘の経験談:言葉で気持ちを表現できなかった結果

私の娘は、幼少期に自分の感情を言葉で表現するのがとても苦手でした。

保育園でトラブルが発生した際、先生が娘に話を聞いても、娘はうまく自分の気持ちを伝えることができませんでした。

状況を理解し、娘の気持ちを汲み取ってくれる先生もいましたが、そうでない場合も多々ありました。

その結果、「理由を言わない=理由がないのに〇〇をした」と誤解されることがしばしばありました。

言葉で表現できないことの弊害

こうした誤解の積み重ねにより、娘の気持ちはますます理解されにくくなり、言葉で表現する力は低下の一途をたどりました。

感情を言葉にできないことで、娘はしばしば癇癪を起こすようになりました。感情が溢れ出し、それをコントロールできずに爆発することが多くなったのです。

私自身も当時は、どのようにして娘の言葉での表現力を伸ばせば良いのか分からず、とても悩みました。

毎日のように試行錯誤を繰り返しましたが、具体的な解決策が見つからない日々が続きました。

言葉で表現する力を伸ばすために早めの対応が必要

お子さんが自分の気持ちをうまく言葉で表現できない場合、早めに対処することが非常に重要です。

子どもが「嫌だ」「しんどい」「悲しい」と感じていても、それを言葉で表現できないと、内面的に非常に苦しい状況に置かれることになります。

この力を伸ばすには時間がかかるため、早めに取り組むことが必要です。

特に、言葉で表現することが苦手で、友達に対して手が出てしまうタイプのお子さんは、根気強い対応が求められます。

そのため、周りの子よりも一歩早く入学準備を始めることが望ましいです。早めの対応が、お子さんの学校生活をスムーズにするための重要なステップとなります。

言葉で気持ちを表現する力を伸ばす方法

では、どうすれば自分の気持ちを言葉で表現できるようになるのでしょうか?

まず、お母さんやお父さんが代弁してあげることが大切です。お子さんが自分の気持ちをうまく言えないときは、親がその気持ちを言葉にしてあげます。

そして、スモールステップで少しずつ言葉にする過程を褒めてあげます。成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持ち、少しずつ自分の気持ちを言葉で表現できるようになります。

例えば、娘が「いやだ」という気持ちを言葉にできたとき、「よく自分の気持ちを言えたね」と褒めることが大切です。

また、絵本のキャラクターの気持ちを一緒に考えたり、日常の出来事について感情を話し合ったりすることで、表現力を養うことができます。

一朝一夕でできることではない

しかし、これは一朝一夕でできることではありません。まずは、お子さんが素直に自分の気持ちを表現できる土台を作ることが重要です。

お子さんの気持ちを理解し、寄り添いながら支えていくことで、言葉で表現する力を伸ばしていくことができます。

親として、子どもを見守りながら、少しずつステップアップしていく姿勢が求められます。

最後に

自分の気持ちを言葉で表現することが苦手なお子さんに対しては、早めの対応が非常に大切です。

家族のサポートと忍耐強い対応が、子どもに大きな影響を与えます。家庭での小さな取り組みが、子どもの未来を大きく変えることを忘れないでください。

今からでも遅くありません。お子さんがよりスムーズに学校生活を送れるようになるための準備を、今日から始めてみてください。

お母さんもお父さんも、お子さんと一緒に学んでいける日々を楽しんでください。きっとより良い関係を築ける日が訪れるでしょう。

 

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