こんな様子はありませんか?
- 何かをしていてもすぐに気が散ってしまう
- 落ち着きがないと先生から指摘を受ける
これに当てはまる方は、ぜひ読み進めてくださいね。
「気が散りやすい」「落ち着きがない」理由は様々
「気が散りやすい」「落ち着きがない」と一言で言っても、その原因はさまざまです。
例えば、ADHD(注意欠如・多動性障害)の傾向があるお子さんの場合、不注意が原因で気が散りやすく、一つのことに集中できないことがあります。
また、自分の好きなことには集中できるけれど、苦手なことややりたくないことになると途端に集中が続かないというお子さんも多いです。
多動が原因の場合は、じっとしているのが苦手で、いつもそわそわ動いていて落ち着きがないように見えます。
衝動性が高い子どもは、思ったことや感じたことをすぐに行動や言葉に出してしまい、順番を待てなかったり、答えを聞かれる前に言ってしまったりします。これも「落ち着きがない」と思われる一因です。
一方で、自閉症スペクトラムの傾向があるお子さんでも、落ち着きがなくなることがあります。見通しを立てるのが苦手で、予測していないことが起きたり、計画通りに進まなかったりすると、不安になって混乱し、落ち着きを失います。
その他にも、こだわりが強いお子さんは、好きな電車を見るとその知識を披露せずにはいられなかったり、自分の興味や関心に夢中になると他のことに注意が向かなくなったりします。このように、「気が散りやすい」「落ち着きがない」と言っても、その理由は一人ひとり異なります。
グレーゾーンのお子さんの気が散りやすい理由は見分けにくい
特に、グレーゾーンのお子さんの場合、これらの特性が複雑に入り混じっていることが多いです。場面によって特性の出方が異なったり、状況によって落ち着きのなさの理由が変わったりします。
そのため、お母さんも対応が難しくなり、先生もどう対応すべきかわからなくなることが多いです。結果として、先生もお母さんに「困っている」と伝えることしかできなくなるのです。
だからこそ、我が子がどんな特性を持っていて、どんな時にどうなるのかを理解し、適切な対応をすることが大切です。
落ち着きがない子に「怒る」は逆効果
早い段階で準備を始めてほしい理由の一つは、「落ち着きがない」と先生から怒られることが増えるからです。そして、この「怒られる」という経験が、さらに落ち着きのなさを悪化させてしまいます。
つまり、入学時点で落ち着きがなく、気が散りやすいままだと、先生に怒られることが増え、状況がさらに悪化する可能性が高いのです。
そのため、ある程度落ち着いて話を聞いたり、行動できる準備をしておくことが必要です。お母さんが先生に少しの支援をお願いするにしても、まずは自分の子どもをしっかり理解していないと適切な対応が難しくなります。
そのため、一歩先に進んで準備を進めることが大切です。
今日から早速、お子さんの様子をしっかり観察し、なぜ落ち着きがないのか、どんな状況で落ち着きを失うのかを見極めてみてください。
気が散りやすい子の集中力を高める方法
集中しやすい環境を整える
勉強中に視界に入るものが多いと、子どもは気が散りやすくなります。視覚的な刺激を減らすことで、集中しやすい環境を作りましょう。
具体的には、勉強する場所を整理整頓し、余計な物を取り除くことが大切です。また、テレビやスマートフォン、タブレットなどの電子機器も視界に入らないように工夫しましょう。これにより、子どもは目の前の課題に集中しやすくなります。
お母さんの声かけで集中をサポート
子どもの脳は、最後までやり遂げることが苦手です。最初から最後まで集中させようと思っても、なかなか難しい場合があります。
脳は動き出す最初が一番エンジンがかかりにくいので、まず簡単にできることから始めてみましょう。最初に簡単な問題を解かせたり、短い時間でできる作業を与えたりして、少しずつエンジンをかけていきます。
エンジンがかかってきたら、集中させたい課題を与えます。その際、課題をしている最中に
「もうここまでできたね!」
「あと少しだね!」
とできたことを褒めてあげることが大切です。これにより、子どもは達成感を感じ、最後まで頑張ろうという気持ちが湧いてきます。
集中しているときに褒める
「集中しなさい!」
というよりも、集中できているときに
「集中できてるね!」と褒める方が効果的です。
集中しているときに褒めることで、子どもは自分の行動が認められたと感じ、次も頑張ろうと思います。
宿題をしている最中に
「すごいね、今すごく集中してるね!」と声をかけることで、子どもは自分の頑張りが認められたと感じ、自信を持つことができます。
また、集中力が続かない場合でも、短い時間で集中できたことを褒めることで、少しずつ集中力を伸ばしていくことができます。
最後に
気が散りやすく落ち着きがない子どもが入学を控えている場合、親としてどのように対応すべきかが非常に重要です。
お母さんの一貫した対応と忍耐が、子どもに大きな影響を与えます。
家庭での小さな取り組みが、子どもの未来を大きく変えることを忘れないでください。今からでも遅くありません。
お子さんがよりスムーズに学校生活を送れるようになるための準備を、今日から始めてみてください。お母さんも子どもも、より良い関係を築ける日がきっと訪れますよ。